投資 PR

【インデックス投資の出口戦略】4%ルールとは

アイキャッチ
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
カントク

将来インデックス投資で増やした資産を取崩していく時に、資産を長持ちさせながら取崩す戦略があるんだ!

駆出し投資家

それが4%ルール?

でもなんで4%なの?

カントク

理由や仕組みについて解説するね

4%ルールとは

資産を取崩しても、30年以上資産が残る可能性が高いポートフォリオ(資産の組合せ)と取崩率のルールのことです。

4%ルールには大きく分けて2つの種類があります。

  1. 定額取崩し】:引退時の資産×取崩率4%
  2. 定率取崩し】:毎年の資産残高×取崩率4%

どちらも4%ルールと言われています。

それぞれに違いについて解説します。

定額取崩しと定率取崩しについて

定額取崩し

《例》

1年目:3,000万円(引退時資産)×4%(取崩率)=120万円

2年目:3,000万円(引退時資産)×4%(取崩率)=120万円

資産残高が変わっても、引出し額は固定して以下繰り返し

4%ルールの期限は、1998年にトリニティ大学の研究グループが発表した資産運用に関する研究が基になります。

株式と債券の組合せのポートフォリオを1926年〜1995年を対象に、様々な引出し率と成功確率が検討されました。

・トリニティスタディの条件

  1. 1926年〜1995年の70年間が対象
  2. 株式50%:債券50%のポートフォリオ
  3. 取崩率4%
  4. 株式はS&P500指数連動ファンド
  5. 債券は高格付け社債
トリニティスタディ

出典元:Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable

Stocks=株】 【Bonds=債券

株式50%:債券50%のポートフォリオで取崩率4%だと95%の確率で30年後も資産が残っていたという結果になりました。

トリニティスタディは2018年にも更新され、4%ルールが現在でも有効であることが確認されています。

駆出し投資家

僕は100%株式なんだけど、その場合でも95%の確率もあるんだね

カントク

どこの年数を切る取るかで若干の変動はあるけれど、4%取崩しは有効であると証明されているね

カントク

それに、この研究では取崩しながら運用を続けると、中央値で当初資産が8倍まで成長していたんだよ!

駆出し投資家

3,000万円(引退時資産)で4%取崩しを30年すると、2億4,000万円に増えたってこと!?

定率取崩し

《例》

3,000万円(資産残高)×4%(取崩率)=120万円

3,100万円(資産座高)×4%(取崩率)=124万円

資産残高に応じて以下繰り返し

定率4%ルールの起源は、名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』で紹介された方法です。

・定率4%ルール条件

  1. 株式のリターン約7%を想定
  2. 債券のリターン約4%を想定
  3. 株式50%:債券50%で期待リターン約5.5%を想定
  4. 年間インフレ率を1.5%と想定
  5. 取崩率は、5.5%-1.5%=4%
  6. 株式はS&P500指数連動ファンド
  7. 債券は高格付け社債

定率4%ルールは、毎年の資産残高に応じて引出し額が変わるため、市場が暴落して資産残高が減った場合は、それに合わせて引出し額も下がるため、定額取崩しより資産が長持ちしやすいです。

駆出し投資家

これはアメリカのデータだけど、僕が保有している全世界株式インデックスファンドも『定額取崩し』や『定率取崩し』の4%ルールが当てはまるのかな?

カントク

いい質問だね!

結論としては、4%ルールは当てはまらない!かな

オルカンはS&P500より利回りが低い傾向だし、取崩率を下げる必要があるかな

駆出し投資家

えぇ!?

日本で4%ルールが当てはまらない理由

為替が考慮されていない

S&P500はアメリカの指数なので、アメリカ人は為替の影響を受けませんが、日本人にとっては海外資産になるため、為替の影響をうけます。

4%ルールで取崩しても、日本円でいくらになるかは為替レート次第になります。

全世界株式と米国株式
【おすすめインデックス】全世界株式と米国株式の魅力【おすすめインデックス】全世界株式と米国株式の魅力について解説しました。市場の成長に乗っかるためには、長期投資が前提です。お金に働いてもらうための知識を身に着けていきましょう!...

インフレ率が異なる

アメリカのインフレ率(物価上昇率)は、3%を当時見込んであります。

日本のインフレ率も近年上がってきていますが、アメリカほどではありません。

4%ルールではなく、5%ルールや6%ルールとすることもできるかもしれません。

税金が考慮されていない

売却益に発生する税金がアメリカと日本で異なります。

アメリカは10%の税金です。

日本は20.315%の税金です。

まとめ

①4%ルールは、資産を取崩しても30年以上資産が残る可能性が高いポートフォリオと取崩し率のルールのこと。

②4%ルールには『定額取崩し』と『定率取崩し』がある。

③税金や為替などの影響で、日本では4%ルールが当てはまらない可能性が高い。

④オルカンはS&P500より利回りが低いため、取崩し率を下げないと成功確率が下がってしまう。

取崩率より重要なことは、どれだけ柔軟に生活設計を変化させられるか。

⑥4%ではなく3%に下げたり、収入を補うための仕事を一時的にするなどの柔軟さが大事。

記事を見て『投資をやってみよう!』と思った人は、まずは証券口座を開設しましょう。

カントクおすすめの証券口座は、SBI証券です‼

SBI証券[旧イー・トレード証券]

カントク

今回はここまで!

4%ルールはあくまでも目安!柔軟に対応しよう!

今後もお金に働いてもらうための知識を身につけていこう!